意味からわかる高校受験

連立方程式とは何か?

2つのわからない数を、2つの式で求める方法をやさしく解説

このページで学ぶこと

連立方程式とは、2つ以上の方程式を使って、2つ以上のわからない数を求める方法です。
方程式では、主に x という1つのわからない数を求めました。 でも、問題によっては、
・りんごの個数もわからない
・みかんの個数もわからない
・大人の人数もわからない
・子どもの人数もわからない
というように、わからないものが2つ出てくることがあります。 そのようなときに使うのが、連立方程式です。

図で見る:連立方程式の交わる点

このページの大事な考え方を、図で先に確認しましょう。

2つの式をグラフで見て交点を探す図。
連立方程式は、2つの条件を同時に満たす値を探す問題です。

連立方程式とは何か?

連立方程式とは、2つ以上の方程式を組み合わせて考える式のことです。 たとえば、次のような形です。
x + y = 10
x - y = 2
このように、式が2つあります。 そして、x と y という2つのわからない数があります。
連立方程式とは、複数の式を同時に成り立たせる x と y を探すことです。
この例では、答えは、
x = 6
y = 4
です。 なぜなら、
6 + 4 = 10
6 - 4 = 2
となり、2つの式がどちらも正しくなるからです。

なぜ式が2つ必要なの?

わからない数が1つだけなら、式も1つで求められることが多いです。 たとえば、
x + 3 = 10
なら、x は 7 とわかります。 でも、
x + y = 10
だけでは、答えが1つに決まりません。 たとえば、
x = 1、y = 9
x = 2、y = 8
x = 3、y = 7
x = 4、y = 6
など、いろいろな答えが考えられます。 だから、もう1つヒントになる式が必要です。
x + y = 10
x - y = 2
2つの式があることで、x と y の値を1つに決めることができます。
わからない数が2つあるときは、基本的に式も2つ必要です。

x と y は何を表しているの?

連立方程式では、x と y という2つの文字が出てくることが多いです。
x = 1つ目のわからない数
y = 2つ目のわからない数
たとえば、次のような問題があるとします。
りんごとみかんを合わせて10個買いました。
りんごはみかんより2個多いです。
このとき、
りんごの個数を x 個
みかんの個数を y 個
と決めることができます。 すると、
x + y = 10
x = y + 2
という2つの式ができます。
連立方程式では、最初に「x は何か」「y は何か」を決めることがとても大切です。

連立方程式を解くとは?

連立方程式を解くとは、2つの式をどちらも正しくする x と y を見つけることです。
x + y = 10
x - y = 2
この式では、
x = 6
y = 4
が答えです。 確認してみます。
6 + 4 = 10
6 - 4 = 2
どちらの式も正しいですね。
連立方程式の答えは、x と y のセットで考えます。

解き方は大きく2つある

中学数学でよく使う連立方程式の解き方は、主に2つです。
解き方 意味 向いている式
加減法 2つの式を足したり引いたりして、文字を1つ消す方法 x や y の係数がそろっている式
代入法 片方の式をもう片方の式に入れて、文字を1つにする方法 x = ○○、y = ○○ の形がある式
どちらの方法も、目的は同じです。
2つある文字を、まず1つに減らすことです。

加減法とは何か?

加減法とは、2つの式を足したり引いたりして、文字を1つ消す方法です。 たとえば、
x + y = 10
x - y = 2
という連立方程式を考えます。 この2つの式を足します。
(x + y) + (x - y) = 10 + 2
左側の +y と -y は消えます。
2x = 12
だから、
x = 6
です。 x = 6 がわかったら、もとの式に入れます。
x + y = 10
x に 6 を入れると、
6 + y = 10
なので、
y = 4
です。
加減法は、2つの式を足したり引いたりして、x か y のどちらかを消す方法です。

なぜ文字を消すの?

連立方程式が難しく見える理由は、x と y の2つが同時に出てくるからです。 そこで、まずどちらか1つの文字を消します。
x と y がある式

x だけの式、または y だけの式にする
文字が1つになれば、普通の方程式と同じように解けます。
連立方程式を解くコツは、まず文字を1つに減らすことです。

例題1:加減法で解く

次の連立方程式を解いてみましょう。
x + y = 8
x - y = 2
2つの式を足します。
(x + y) + (x - y) = 8 + 2
+y と -y が消えます。
2x = 10
だから、
x = 5
x = 5 を、x + y = 8 に入れます。
5 + y = 8
すると、
y = 3
答えは、
x = 5、y = 3
です。 確認すると、
5 + 3 = 8
5 - 3 = 2
となり、どちらも正しいです。

代入法とは何か?

代入法とは、片方の式で表された文字を、もう片方の式に入れる方法です。 たとえば、
x = y + 2
x + y = 10
という連立方程式があります。 1つ目の式で、
x = y + 2
とわかっています。 つまり、x のかわりに y + 2 を入れることができます。 2つ目の式、
x + y = 10
の x のところに y + 2 を入れます。
(y + 2) + y = 10
すると、y だけの式になります。
2y + 2 = 10
2を移項します。
2y = 8
だから、
y = 4
y = 4 を x = y + 2 に入れると、
x = 4 + 2 = 6
答えは、
x = 6、y = 4
です。

加減法と代入法はどちらを使えばいい?

最初は、どちらの方法を使えばいいか迷うかもしれません。 目安は次のように考えるとわかりやすいです。
式の形 おすすめの方法
x + y = 10
x - y = 2
加減法
x = y + 2
x + y = 10
代入法
2x + y = 9
3x - y = 6
加減法
y = 2x + 1
x + y = 10
代入法
文字の係数がそろっていて、足したり引いたりすると消えそうなら加減法。
x = ○○ や y = ○○ の形があるなら代入法が使いやすいです。

例題2:少し本格的な加減法

次の連立方程式を解いてみましょう。
2x + y = 9
x - y = 3
この2つの式を足すと、+y と -y が消えます。
(2x + y) + (x - y) = 9 + 3
すると、
3x = 12
だから、
x = 4
x = 4 を、x - y = 3 に入れます。
4 - y = 3
4 - y = 3 なので、y = 1 です。 答えは、
x = 4、y = 1
です。

文章問題で連立方程式を使う

連立方程式は、文章問題でよく使います。 次の問題を見てください。
りんごとみかんを合わせて10個買いました。
りんごはみかんより2個多いです。
りんごとみかんは、それぞれ何個ですか?
まず、わからないものを文字で表します。
りんごの個数を x 個
みかんの個数を y 個
「合わせて10個」なので、
x + y = 10
「りんごはみかんより2個多い」ので、
x = y + 2
これで連立方程式ができます。
x + y = 10
x = y + 2
x のかわりに y + 2 を入れます。
(y + 2) + y = 10
すると、
2y + 2 = 10
2を移項します。
2y = 8
だから、
y = 4
みかんは4個です。 りんごはみかんより2個多いので、
x = 4 + 2 = 6
りんごは6個です。
答え:りんご6個、みかん4個

文章問題で式を作る流れ

連立方程式の文章問題は、次の順番で考えると解きやすくなります。
  1. 何を聞かれているかを確認する
  2. わからないものを x と y にする
  3. 問題文から1つ目の式を作る
  4. 問題文から2つ目の式を作る
  5. 加減法か代入法で解く
  6. 答えが問題文に合っているか確認する
文章問題が苦手な子は、まず「x は何か」「y は何か」を日本語で書くことから始めましょう。

よくあるつまずき

連立方程式では、次のようなところでつまずきやすいです。

間違いやすい考え方

・x と y が何を表すか決めない
・式が1つだけで解こうとする
・足すのか引くのか迷う
・代入するときにかっこを忘れる
・x だけ求めて y を求め忘れる
・答えを問題文に戻して確認しない

正しい考え方

・最初に x と y の意味を書く
・わからない数が2つなら式も2つ作る
・消えそうな文字を探す
・代入はかっこを使って丁寧にする
・答えは x と y のセットで書く
・最後に確認する
連立方程式は、最初の式作りが一番大切です。
計算に入る前に、x と y が何かをはっきりさせましょう。

確認問題

連立方程式の意味を確認してみましょう。
問題1
次の連立方程式を解きましょう。
x + y = 7
x - y = 1
問題2
次の連立方程式を解きましょう。
x + y = 12
x = y + 4
問題3
次の連立方程式を解きましょう。
2x + y = 11
x - y = 1
問題4
りんごとみかんを合わせて9個買いました。
りんごはみかんより3個多いです。
りんごとみかんは、それぞれ何個ですか?

答え

問題1:x = 4、y = 3
問題2:x = 8、y = 4
問題3:x = 4、y = 3
問題4:りんご6個、みかん3個

まとめ

連立方程式は、最初は難しく見えるかもしれません。 でも、考え方はとてもシンプルです。
連立方程式とは、2つ以上の式を使って、2つ以上のわからない数を求める方法です。
x と y は、それぞれ違うわからない数を表します。
連立方程式を解くとは、2つの式をどちらも正しくする x と y を見つけることです。
加減法は、足したり引いたりして文字を1つ消す方法です。
代入法は、片方の式をもう片方の式に入れる方法です。
連立方程式がわかると、文章問題や一次関数の理解にもつながります。 まずは、「x は何か」「y は何か」を書くところから始めましょう。

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